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『ルイザと女相続人の謎』

アンナ・マクリーン著
藤村裕美訳
創元推理文庫
この屋根裏部屋にある唯一の窓にかかっているカーテンはモスリンで、レースではない。原稿を書くときには、光は穏やかなほうがいいし、そもそも我が家にはレースを買えるような金銭的余裕はなかった。床はむしだしだが、塵ひとつおちていない。時は一八五四年、私は二一歳。
主人公はルイザ・メイ・オルコット。
そう、“あの”『若草物語』の作者。
ルイザがまだ有名になる前に身近で起きた事件を解決したときのことを回想している、という物語。
私の説明がややこしい・・・
作者のマクリーンはもともと歴史小説家だそうで
なるほど!
時代背景やオルコット自身の背景も丹念な描写で興味深く読み薦められました。
九月の恋と出会うまで 松雄由美:著
![]() | 九月の恋と出会うまで 松尾 由美 (2007/02/21) 新潮社 この商品の詳細を見る |
サスペンスと恋愛とSFといろんな要素を楽しめました。
「マグカップ一杯分の奇跡」がどうやって起きたのか?
こげ茶色のボア生地のクマのぬいぐるみと「アビタシオン・ゴドー」というマンションと写真の趣味がある奇跡へと「わたし」こと志織を導いていきます。
読後感もさわやかな、素敵な作品でした。
文学刑事サーズデイ・ネクスト3 だれがゴドーを殺したの?

ジャスパー・フォード著、サーズデイ・ネクストシリーズ第3弾
今回は『根絶』させられてしまった夫ランデンの子どもを身ごもったサーズデイが
静かに暮らすためキャラクター交換プログラムを利用し、
『カバーシャム・ハイツ』という未刊の小説の中に住むことになった。
と、書いてもこのシリーズを未読の方にはいちいち単語の意味が?ではないでしょうか。
でも、そういう本なんです^^
奇想天外奇妙奇天烈
でもね、面白いのです。
「文学刑事」というタイトルから想像できるようにたくさんの文学作品やその作中人物が登場します。
全シリーズの中でサーズデイはブックワールドへ入る方法を見つけ、
本のための『ジュリスフィクション』という保安機関で、『大いなる遺産』のミス・ハビシャムに弟子入りするのですが、
今回は、正保安員となるためテストを受けます。
見事、正保安員となり輝かしい業績も残すのですが、とても悲しい事件も起きてしまうのです。
さらに今回は『ブックワールド賞』と『ウルトラワード』へのシステムのアップデートが事件の中心となり、
陰謀と策略がめぐらされた中で真実へと到達するのです。
が、
そんなサスペンスやミステリー的な要素とSF的要素と文学作品とが渾然一体となって楽しい読み物となっているのです。
例えば
『石の庭園』 モリ・モイナハン:著
『きみを想う瞬間』 ジャクリーン・ミチャード:著

久しぶりのジャクリーン・ミチャードでした。
原題は『Christmas,Present』。
3人の娘を持つローラとエリオットの夫婦。妻のローラは40歳。
夫のエリオットが今年の結婚記念日は14年目か15年目かで悩んでいるところから物語は始まるのです。
14周年はおおげさに記念するほどではないが、15周年となると一大事というわけで、
さてどちらと想定しプレゼントを用意したらいいのか?
エリックが贈ったのは二人で過ごすための夜の招待状(これが何かは読んでくださいね)。
けれどその帰り道、突然ローラが頭痛を訴え、救急車で病院へ運ばれることになってしまいます。
そして、医師の診断は「奥様は亡くなります」。残された時間は8時間か12時間か・・・。







